![]()
白蟻とは-1
シロアリは益虫
シロアリは建築物や樹木、農作物などを加害する害虫として知られていますが、世界中に生息している2260種のシロアリの内、建築物などを加害するものは53種にすぎません。他の多くは森林地帯に生息し、枯れた木材や落ち葉を食物とし、物質循環に大きな役割を果たしています。特に熱帯地方では地中に網の目のように作られるトンネルが、水分や通気などの土壌条件の改良に非常に重要な働きをしており、地球環境という視点に立てば、なくてはならない益虫なのです。
(←羽蟻)
シロアリはゴキブリの親戚
シロアリとアリは色の違い以外は外見上も社会生活をするという点で良く似ていますが、分類学上では等翅目といって、ゴキブリに近く、約3億年前から地球上に生息しておりほとんど進化しておりません。ちなみにアリは膜翅目に分類され、ハチの仲間です。
シロアリは熱帯から温帯まで幅広く分布しており、日本には16種の生息が確認されています。この内建築物に被害を与えるのはヤマトシロアリ、イエシロアリ、ダイコクシロアリの3種です。ヤマトシロアリは北海道の旭川以南に、イエシロアリは千葉県以南の太平洋沿岸に、ダイコクシロアリは奄美大島以南に、それぞれ分布しています。
(働き蟻→)
シロアリの家族
シロアリは数万から数百万頭の単位でコロニー(巣)を形成し、女王蟻と王蟻を中心とした高度な社会生活を営んでいます。役割分担に応じたそれぞれの形態があり、これを階級(カースト)と読んでおり、以下の階級があります。
- 女王蟻、王蟻・・・一つの巣に一頭づつおり、生殖活動に専念します。
- 副女王、副王・・・数等づつおり、女王か王が死んだときに代わりを勤めます。
- ニンフ・・・新しい巣を作るために羽蟻となって出て行く前の段階です。
- 働き蟻・・・90から95%を占め、卵や幼虫の世話、餌の採取、巣の構築や掃除などあらゆる雑務をこなします。
- 兵隊蟻・・・3%ほどいて、外敵と戦ったり偵察や仲間の護衛をします。
幼虫の段階では全て同じですが、女王や王の分泌するフェロモンによってどの段階に分化するか決められます。コロニーがある程度大きくなるとニンフが増え、成長して羽蟻になって一定の条件が整った時に一斉に外に飛び立ちます。通常白蟻が人の目に触れるのはこの時だけで、シロアリの被害のある家では、浴室や洗面所、玄関などから大量に出てきます。関東地方では4月中旬から5月中旬の、雨が降った翌日などの気温が上がり蒸し暑くなった無風の日の午前中に出ます。飛び出した羽蟻は地面に落ちるとすぐに自ら羽を切り落とします。そして雌が誘引物質を出し、雄が寄ってきたところでつがいになり新しい巣を作ります。
シロアリの巣
シロアリの巣は様々で、地中に大きな巣を作るものもいれば、木の上に作るものもいます。地上の高さ3メートルもある蟻塚を作るものもいます。材料は土や粘土にだ液や排泄物を混ぜて作ります。餌のあるところまでは同じ材料で、蟻道(ぎどう)と呼ばれるトンネルを作って移動します。
(←イエシロアリの巣)
シロアリの食事
シロアリは木材を食べるわけですが、実は自分ではこれを消化する事はできません。シロアリの腸の中には何種類かの原生動物が共生していて、これが白蟻の噛み砕いた木材を消化する事によって養分として吸収します。
シロアリは目が退化しているため餌はもっぱら匂いによって見つけます。一般的にシロアリは松を好み、桧を嫌いますが、これは木材に含まれている微妙の油成分の匂いがシロアリを引き寄せたり、遠ざけたりしているのです。また腐り始めた木材からは、特にシロアリの好む誘引物質ができるため狙われやすくなります。
シロアリの一生


HOME
白蟻防除
